ロゼッタストーン

大英博物館にある有名な物の一つに 古代エジプト文字の「ヒエログリフ」と「ギリシャ文字」他の併記してある「ロゼッタストーン」と呼ばれる石碑があり これによりあの難解なヒエログリフも読めたのです。 これにならい武石村の方言と標準語を併記した会話文「公園での集まり」を「ロゼッタストーン」として作りました
村人の会話は乱暴の様ですが実があります 標準語とくらべてください
イントネーションは来てのお楽しみです

公園での集り AさんとBさんの会話
1A
公園せぇ 行かず、 行ってみらず。 あずまやに ごっつおー まくされ こせぇて 待ってるから
公園へ 行きましょう、行ってみましょう。東屋に  ご馳走を  沢山   作って 待っているから
行かざー、 ちょっと・やらず。 おっしゃん・だれも どうですい 行きやしょ。 おいだれも
行きましょう、少し・やりましょう。 おじさん・達も どうですか  行きましょう。 みんなも
行くじゃねえか、えべや、飲みしな 話やしょ。 骨休み しなや、 みんなで のうのう するだあ
行きませんか、行こうよ、飲みながら話しましょう。体を休めましょう、皆さんで のんびりとしようでは
ねぇかい。 よりいが おいたら おべちゃにへーって おつきよさんでも 拝むだ・ねえかい。
ありませんか。集会が 終わったら お風呂に 入って   お月様 でも   拝みましょう
2B
そうさなー。 じゃあ よばれて いくっつぅもんかー、 あすってくか。 せんどなの およばれは
どうしようかな。では ご馳走に なりにいくか、    遊んでいこうか。  先日の   宴会は
まっと・まっとが 過ぎて くちい・かったよ、 ちっとばかに しとかねーと びしょってねぇ
もう少しもう少しが 過ぎて 腹一杯・だったよ、少しばかりに しておかないと だらしのない
どうずりと ゆわれちゃうから いらい おかまいなすって。 でもなー あの じらこきの ごったくも
怠け者と 云われてしまうから そんなに お気遣いなさらないで。しかし あの くだをまく 乱暴者も
いるだず。 ここ・こぉって どろかいた・からな、 やだなー。 くさりきった やだ やろだ。
いるでしょう。この所に・来いって ごねた・からなー、いやだな。 どうしようもない いやな 野郎だ。
ひとに えへらわらいも されたしな、 やんなっちゃうよ。 どーだい おべーてるかい。
他人に 馬鹿にした笑い方も うけたしね、 いやになるよ。 どうですか 覚えているかい。
3A
あん時は なんしただ。 ずでなもんだ。 まだ えぼつってる・だかい。 あれも しこってなもんだが
あの時は なにしたの。ろくでもない事だよ。まだ すねている・のかい。 あの人も 手におえない者だが
ばんきり ゆうわけ・じゃなし、 あれっぱばかの 事で はたっつかる 事も ねーど。
そのたびに 云うわけ・ではないし、あんな少しの 事で  衝突する  事は ないよ。
いつまで いこじてる・だい。 しゃらっかまあねで おきなー。 また あんな たーくらたーに
いつまで 強情張っているの。  気にしないで  放っておいて。また あのような 能無しのばか者に
しゃっかまっても しゃがしゃがする 事は ねーよ。 おちょうべ たれて けころに やってれば
捕まっても   萎縮して小さくなる  事は ないよ。 お世辞  言って いい加減に やっていれば
いいだお。 おーたらに やれや、 ののさまに なるだお。  おい あやけて どこいくだ、
いいだよ。 気楽に やって、仏様に(の様に優しく)なるんだよ。ねー 慌てて どこへいくの、
けーるだか。 はじっこへ いくな、 やめらず。 おっかねえな けつまずいて さらけ落ちる・なよ。
帰るのー。  端へいかないで、  やめて下さい。 怖いなー  つまずいて 転げ落ち・ないでよ。
4B
だれだれ ちっとばかし まっとくれ、 ちょっくら まってくるから。 おおー かがみっちょか、
いやそうではなく少しばかり 待ってください、素早く 用便するから。 おおー  とかげ か、
いてなー、 おどけたなー えんと しちゃった。 あれー かしゃぱ そこいらじゅうに あるわー
痛いっ、  驚いたなあ 座り込んでしまったよ。 おやー 落ち葉(広葉)が 辺り一面に あるよ
のかと まぶると ていげえ やっこい いい べとに ならず、おらあ むらってくかな、 たいめ。
籾殻と 混ぜると たいがい 柔らかい 良い 土に なるからね 俺が 貰っていこうかな、 予約だ。
なんだい これ、 だいこ ひすびてるわ。 おい 誰かの ござった しょいねこが 置いたるわ。
なんですか これ、大根 ひからびているよ。おい 誰かの痛みのひどい 藁背負籠が 置いてあるよ
5A
そうさなー。 おっといな どっかの にいやん わるきを 割ってたが そうかもしんね、
そうだったな。 一昨日  どこかの お兄さんが 薪を  割っていたが その様かなあ、
ほお ぼやも まるけたる ない。 このかん ねーと あっけねーから はりぃー わりぃー ない、
うん 小枝も 束ねてあるようだね。 この位 無いと 早く終わるから  張り合い 悪いよ ね、
おこびれも いらねっつうもんだ。 ほー あの てんみねだ。 みろほーあのおーまくらい
おやつも  いらないようだ。   ほら あの  頂上だ。  見てほら あの  大食漢、
はえーない、 へー 食ってるわ。 のったら・くったら しねーで  いそんで・くりやー。
早いね、  もう 食べているよ。  のらりくらり   しないで  急いで ください。
6B
おい げえに おしっこくる・なよ、 おどけるわ。 はたっころんで 服 ひっちゃぶいて
おい 強く  倒れる位押す・なよ。  驚くよ。   派手に転んで  服を 大きく破いて
ちだらまっかは ごむせえよ。 めぞの ぶっと色と さらっぺす ゆっても だめだっつうもんだ。
血だらけは きたならしいよ。 桑の実の  紫色と  でまかせ  云っても だめ・でしょうね。
「なに なかってるだ」 「なんだらず、 ちょろっけーな」 「おいも おやげねーな」 と
「なに 失敗しているの」  「なんだろう  にぶいな」 「あんたも かわいそうだな」と
あの やんどもに へなされるし 「なに やってけつかるだ」 「としょりのゆうこと
あの 人達に  悪口言われるし  「なにをやっているんだ」 「年寄りの 云うことを
よく ききゃーがらね・からだ」 って じいさまにも やしまれて いじかめ・られちゃうわ。
良く  聞かない・からだ」 って   おじいさんにも 怒られて むごく扱われて・しまうよ。
7A
だれー。 ちょんこづいて つっけーす・じゃなし このがってれば まねくりつかねーさ。
そうじゃないよ。調子づいて 突き倒すではないし しゃがみ込めば 前のめりに転ばないさ。
ほう さでに 気いつけろ、 すべっころぶなー。 ほー ひっこくりが あるど またんで。
ほら 松葉に 気を付けて、 滑って転ばないで。 ほら  草の輪が  あるよ またいで。
かんから けしゃげてて つっころんで おとげや あっくい おっぽしょるなよ、しんから・かくな
空き缶を 強く蹴っていて つまずき転んで あごや かかと(の骨を)折るなよ、片足跳びに なるな
やだどー。 つよっぽで 石なんか こくと のー 飛んで あぶねーど やめろや・な。
嫌だよ。   杖で   石などを 打つと なお  飛んで 危ないよ、 やめような。
おんまくるじゃ ねーが、しっかり えんで いけや。 まーで あか かたる・つうもんだな
追い立てる訳では ないが しっかり 歩いて 行こう。まるで 赤ん坊を 世話する・ようだな
8B
らっちもねえ事 ゆうなあ。 ええっこで さんざ おいと まーんち まっくろけぇして ずくだして、
つまらない事 云うなあ。 手間交換で 飽きる程 あなたと  毎日  成り振り構わず やる気出して、
やだくなるほど さっちら ひゃく あのしっけい やってるだぁねぇか。 そんな ばか・しねーよ。
いやになるほど  沢山  農業を  あのように  やっているだろう。 そんな 馬鹿な事しないよ。
無農薬も めた やれやって じょうや ゆうだが ちょうどっこな物 えっそ とれねぇや、
無農薬も どんどん やろうって いつも 云われるが  よい物は  全然  取れないや、
おぞくて だめだ。 まっと ずくならねえで できねえかな。 あのかん すけて むらっても
物が悪くて だめだ。 もっと 精魂込めなくて 出来ないかな。 あの位  助けて 貰っても
この・しっこ みとくりゃ、 てまげーしも えれーや。 うんしゃで ごしょらく だが もう
この・格好  見て下さい、借手間をかえす事も 大変だ。運のいい人間で 楽天家  だが もう
はぁるか だずー さらやめちゃうか、 どうしょうもねえや、 おら ふんとに しんのだ。
長い間 だからなー 止やめてしまうか、  やり方がないよ、  俺は  本当に 疲れたよ。
9A
あ・ ほうかい。 よくだに そんねんまく。 よくだいやぁ せっこいいなー でも ぞぜーるなよ、
ああ、そうですか。大変だね そんなに沢山。良くやっているね 根気がいいな  でも 甘えるなよ、
うんと やるさ。 かまけて とんまぁしても まてえすぎる・んだ、 もっと おおぞくに
目一杯 やれよ。よく働いて やりくりしても 丁寧すぎる・からだめだ、もっと  大雑把に
やるだお。 はしっこく やらねーと つぶれこむぞ。 でも のお くんなるか、 けど むせっけ
やるんだよ。ずる賢く やらないと 寝込んでしまうぞ。でも なお 苦になるか、しかし 無理なこと
するなよ。 おっちぬど。 おっちょに ごっしゃん 頼んで じゃんぼん するっつうもんかい。
やるなよ。 死んでしまうよ。 大げさに 和尚さん  頼んで  葬式を   しましょうか。
10B
しゃらつねーなあ。 ばかは これっきし きかねーど。 いくら よいしょしても、うんまく いかねで
意地悪いなあ。ふざけた事は これ以上 承知しないぞ。どんなに 誉められても、 うまく 出来なくて
草で しょうしい・だにー。 おてんたら ゆうな。 それよか さびぃーなあ。 ちびてぇから
雑草だらけで 恥ずかしいよ。おだてた話 するな。  それより  寒いなあ。  冷たいから
かじかんできて いび・きかねーや。 ぞごぞごして さぶさぶえぼも でたから けえらざ いいだず。
こごえてきて 指が 利かないよ。   芯から震えて 鳥肌も  でてきたから 帰ろうよ いいだろう。
11A
なにこくだ、 行くだど・ほう。 ここまで 来といて おたくら ゆわねーで くれや。
何言うんだ、 行くぞ ほら。ここまで 来ていながら 信じられない事 言わないで 下さい。
ちゅうっくれな事 ゆうな、 いいっくらして えぼつるなよ。 なんぼ みっともねー事でも
いい加減な事   云うな、 言い争いしても  すねるなよ。 どんなに みっともない事でも
いいだに。 あれは おたるい かちゃねえ・事じゃねえし、 えれぇもんだ すげーよ。 それよか
いいんですよ。あれは 馬鹿な 価値のない 事ではないし、 偉いものだ  すごいよ。 それより
あんまり かかしらうと かっくらすど。 休み休み 云えよ。 いらざる事 ゆうなっつうもんだ。
あまり  からかうと   殴るぞ。   休みながら 云いなよ。 余計な事 云わないことだよ。
12B
よからず。 あれで いいだにって おじょうず ゆうな、 わにる・よな。 てんずけ ねな こくから
いいよ。 あれで いいですよって  調子くれるなよ、  はにかむよね。  最初に 冗談 言うから
づなく なるんだが げーもねえ やぶせってえ 仕事 じゃあ・ねーし せっこよく やらず。
意地悪く なるが  つまらない   煩わしい 仕事 では・ないから 一生懸命 やりましょう。
それよか えれえ うるせー 訳じゃなし、 おどけはね上がる程 こやし くれて ほけらかすか。
それより そんなに やかましい訳ではないし、驚いて跳び上るほど 肥料 撒いて  繁茂させるか
13A
いんねやぁ、 おいも づねえなー。 くでぇが うなでに やるさ。 まーず しょうねえ・もんだ、
違うよ。  あなたも 意地悪いな。 くどいが  自然で やるのさ。 全く  仕方の無い・人だ、
ほろけるなよ。 それよか きんなは ごっつぉー あんねんまく いっけて いきしな とんでったから
もうろくするなよ。それより 昨日は ご馳走を  あんなに沢山  載せて 行きながら  走ったから
はたっころんで もおー でーなしに しちゃったが、今日は よっこ・にゃあー ねえが えれえ
派出に転んで  本当に 台無しに してしまったが、 今日は  余分・には  ないが  沢山
こせぇたから いいだらず。 おつよは おんなしょうが 喜ぶだず、 せんどなと 違うから
作ったから   いいよ。  味噌汁は  女の人たちが 喜ぶでしょう、 先日と  違うから
めぇの しょう・にゃ 悪りぃが ごおたれ 飲まず。 へー 着いたぞ。ほー 踏んぶすな
前回の  人達には 悪いけど たっぷり 飲みましょう。もう 着いたぞ。ほら 踏みつけるな
靴は のんで あっこらの あいさに 座らず。 座布団 おっかってくれ あんた・とこ もない。
靴は 脱いで あそこの  間に 座って下さい。座布団 あてがって下さい あなたの・所 もね。
14B
そうだになー お静かに。どー おいだれ いれとくりゃ。いっとさきに にやかして やりやしょう。
そうですね こんにちは。どれどれ 皆さん 入れて下さい。 一番先に  賑やかに やりましょう。
おいちは やうちじゅう おいでたね。 だけど やくやく来たのに けぶってえつうもんだーねーかい。
お宅は  家族みんなで 来ましたね。 だけど わざわざ 来たのに     煙いじゃないですか。
やだくってー えぶせぇ えんなもの うんまか・ねーよ このけんまく やだほど くべる・なよ
いやだなー  ごつい  変なもの、   まずいよ   こんなに沢山 多すぎるほど 焚く・なよ、
ひでぇなー。 こらももっかすなよ、 なんして かやいか おーせるか。 のくてーからだ、そうだず。
ひどいなー。 こら くすぐるなよ、  なぜ  かゆいか  教えるか。 暖かいからだ、そうだろう。
15A
よく・おいでました。 へえ、やってる・だか、 いいさ。 おざんざの鍋は どー なから いいか
よくいらっしゃいました。もう やっているの、 いいよ。  麺の鍋は どうだ だいたい いいか、
こりゃ よもてーから けぇこむに になって おくれや。 もー あんまり かんますない
これは  重いから  汲み込むに 手伝って ください。これ以上 あまり かき回さないで、
へー 食べらず。さあ おあがり・なすって。 おらちの いびんつの きびしょ ねぇかい、
さー 食べましょう。さあ 召し上がって・下さい。私の家の 歪んだ  急須 ないですか、
しりゃーせんか。 あせーが あっこにも へってる・からない。 さなげて おくれや、 どこだらず。
知りませんか。  浅いけど あそこにも 入っています・から、 探して 下さい、どこへいったかな。
16B
そりゃ いけねや、これだない。 はしで なに つっとすだい だめだぞい、 せいせい しねえな
それは いけないね、これですね。 箸で なぜ 突き刺すの  だめですよ、 すっきり しないよ
教せらず、 ほー おっかくだに。 うわっかの おこーこは ひねもんで すえーが おとっときだ
教えましょう、ほら 割るんですよ。 上にある 沢庵漬けは 古い物で 酸っぱいが とっておきです
やって みて おくんなんし うんめえで。 あばっつらねーで ばんてんこ・にしな めぐせいで。
食べて みて  下さい   おいしいよ。 奪い合わないで  かわるがわる・にして 見苦しいよ。
ちんまい ふきったま 半ぺたに しただかい、 かわいやない。 やだどいよー、けんのんかい
小さい ふきのとうを 半分に したのですか、 かわいいですね。 いやになるな、潔癖性ですか
もう おてしょ ほとばして いるだかい、ずくなしの ひきづり じゃーねーない。 てっかもりの
もう 小皿を 水に浸して いるのですか、やる気ない だらしない人 ではないですよね。 山盛りの
おはずけ ごったく つうことで びちゃらねぇ ように まっと やらずわい。 そうだねぇかい。
野沢菜漬けを ゴミ という事で  捨てない ように もう少し やりましょう。そうではありませんか。
17A
ない おいだれ、 おじょうこだが で-じな話 聞いとくりゃー。うそうそ すんな、もってねーよ。
ちょっと 皆さん、出しゃばりだが 大事な話を 聞いてください。 うろつかないで、 勿体ないよ。
そべって ねぶってえかも しんねが ねーるない。酔って あんべー悪り・かったり しようてーなしに
横になって  眠いかも 知れないが 眠らないで。 酔って 体の具合が悪い・とか 覚えを無くす事に
なるない。 おだんだない、 いいない ほっぺたまわしで じょんじょんに 話さず。 ちゃちいれて
ならないで。静かになったね、いいですか 強制的に回わして  順番に 話しましょう。 口をはさみ
あばけねぇで おくれ。 おちょくらねーで よく聞かず。 なんちょも おらほの おもしれー・とこ
たわむれないで 下さい。小馬鹿にしないで よく聞きましょう。是非  私たちの 面白い・ところを
やまはったか めっけらずない。 ちょっくらちょうに いかねーが むちゅうけーして やって
たくさん   見つけましょうね。  簡単には   いかないけれど  夢中になって やって
でほーでもねー かがっぽしい村に しらずわい。 よいなこっちゃ・ねえが  お頼みもうしやす。
とても考えられない 輝かしい村に しましょう。  容易では ありませんが お願いいたします。